日本酒 味の違い 吟醸酒、純米酒、本醸造酒

過去の日本酒の分類

 

 

日本酒は、以前は特級酒、一級酒、二級酒といういうように分けられており、特級酒が一番品質のよい日本酒とされていました。当然、特級酒は税率も高くなるために、その値段も高く高級な日本酒であったわけです。

 

もちろん、その味は上品でとても美味しいものであります。しかし、だからといって、二級酒が不味いという訳でもないのです。一般的に、二級酒は辛口の日本酒であり、一級酒、特級酒と、その等級が上がっていくのに従って、甘口の日本酒となっていきます。

 

日本酒の好きな人には辛口の日本酒を好む人が多く、敢えて二級酒を選んで飲む人が多かったことも事実です。おまけに二級酒のほうが値段も安いので、特級酒や一級酒よりも、二級酒のほうが断然売れやすいことになります。

 

元々日本酒は、造りたての時はすべて二級酒であり、その生産者が申請をして審査を受けてから、特級酒や一級酒に分類されるのです。生産者の中には、特級酒としての品質を持っているにもかかわらず、敢えて申請をしないで二級酒として安く販売するところもありました。

 

そうなってくると、この特級、一級、二級という等級が、実際の製品と必ずしも合致しない状況が生まれてしまいます。こういった理由から、現在では新しい酒税法で、新しい日本酒の分類方法が採用されているのです。