日本酒 味の違い 吟醸酒、純米酒、本醸造酒

吟醸と大吟醸

 

 

吟醸酒は、精米歩合が60%以下の白米と米麹、水を使用して造られた日本酒です。長い時間をかけて低温でじっくりと発酵させて造ります。

 

吟醸酒の大きな特徴は、果物を彷彿とさせるフルーティーな香りがあることです。その醸造過程において、使用する白米1トンに対して120リットル以下の醸造用アルコールが加えられています。これらの吟醸酒の中でも、醸造用アルコールを添加していない日本酒は、特に純米吟醸酒と呼ばれています。

 

この純米吟醸酒は、一般的に、他の吟醸酒と比較すると香りが控えめであり、穏やかな雰囲気を持っている日本酒です。一方、大吟醸酒は精米歩合が50%以下の白米と米麹、水を原料とし、吟味して醸造した日本酒であり、吟醸酒よりもさらに長い時間、徹底して低温発酵させて造られています。

 

大吟醸酒は酒造の技術を結集して造られた、最高峰の日本酒と云えます。最後に香りを引き出すために少量の醸造アルコールを加えることもあります。こちらもフルーティーで華やかな香りがあり、あっさりとした味わいのものが多いですが、酒蔵の個性が出やすいので、中にはズッシリとしたタイプのものもあるようです。

 

大吟醸酒のうち、醸造アルコールを使用していないものは純米大吟醸酒と呼ばれており、他の大吟醸酒に比べると穏やかな香りがあって、味わいの深い日本酒です。